月見て君想う

溢れ出る言葉をすくうところ

君と再会した初夏のこと

今、とても幸せ。

君との生活が輝きに満ちているから。

普段よく笑い、よくしゃべる君がとても愛しい。かと思えば真剣な表情に惹きつけられる。表情豊かで、いつも明るく前向きな、元気いっぱいの君が好き。

私が今生きていられるのも君のおかげ。

ありがとう…SEVENTEEN ジュンさん…

 

大学4年生、人生最後の夏休みをSEVENTEEN再履修に費やし、北米ツアーのヒューストン公演のライビュに出向いて号泣し、ドームツアー当落発表に気持ちを振り回され、友人たちと推し語りに勤しんでいる。ああ、人生…。

この夏、自分に起こったことを記録しておきたい、そしてTwitterで急にSEVENTEENのことしか話さなくなった経緯を説明しておきたい、でも私事でTLを占拠するのは気が引ける…の気持ちで、本ブログを始めることにした。

今後はライブやコンテンツの感想を記事にできたらいいな、とぼんやり考えている。

とりあえず今回は整理用と自己紹介を兼ねて私とSEVENTEENの略歴を書いていこうと思う。自分のために書くところが大きいので誰も興味ないでしょう、なテーマだし、長いし、拙文ですが、どうぞよろしくお願いします。

 

※書いている内にあれもこれもになり、他グループに言及している箇所があります。あくまで主旨は「私とSEVENTEEN」でありますが、これまでを振り返るにあたって必要な要素であると判断し、そのまま書き進めました。グループ比較や他sageの意図がないことをご了承ください。

 

再会 ー 2022年6月

春の空気を忘れかけた6月、就活を終えて時間を持て余した私は、コロナ禍以降離れていた韓国アイドル沼の再探索を始めていた。

そんな中、NHKの音楽番組「Venue101」に、コロナ前主軸で応援していたNCT DREAMが出演すると知った。日本の地上波テレビでドリムを見られるなんて!と全力笑顔でテレビの前に構え、パフォーマンスを楽しんだ。

歌って踊るアイドルはなんでこんなに最高なのか…と余韻に浸っていたところで、次の出番であるSEVENTEENのステージが始まった。共演を知った時はテンションが上がったが、少し身構えている自分がいた。

 

SEVENTEENのステージが終わった。気づけば涙を流していた。どうしてこんなに涙腺を刺激されているんだろう…?楽曲のすばらしさと全員のパフォーマンスのクオリティの高さに驚愕しつつ、とりわけジュンさんの存在感に心を奪われていた。

彫刻のような顔立ち、パワフルながらもディテールの細かいダンス、そして自信に満ち溢れ、コンセプトを我が物にしている表情…。

 

youtu.be

 

私の知っているジュンさんじゃない…!私の知っているジュンさんは…!

 

遡ること5年前 ー 2017年春

当時の私はジャニーズアイドルにうつつを抜かしていた。

と言っても高校生で運動部に所属していたので、お金も時間もなくただTwitterに流れてくる情報を追いかける受動オタクだった。*1

その頃の私にとって、KPOPは「こわい人たちが聞いてる音楽」で「私には縁のない世界」だった。知識も中学の友人に1人KPOPファンがいたので、BIGBANGとEXOとBTSをほんのり知っている程度。そしてこの頃は世界的にKPOPが流行する直前の、夜明けのような時だった。

そんな矢先、フォロワーがとあるMVをシェアした。

youtu.be

興味本位で覗いたのが最後だった。

圧倒的な清涼感、ビジュアル、ダンス、そして楽曲に衝撃を受け、気づけばメンバー全員のプロフィールを必死で探っていた。13人、多い…!*2

 

トドメになったのは、直近のタイトル曲『BOOM BOOM』のMVだった。

youtu.be 黒髪で、あやしく微笑む、顔が良いひと、誰…!?

俗に言う「1分37秒男」に、私も目と心を奪われたことになる。

ここから私のKPOPオタク生活がスタートした。つまり、SEVENTEENが初めてハマった韓国アイドルで、ジュンさんが初めてのKPOP界での推しということである。

この先はカルチャーショックの連続で、言語の壁を感じつつ韓国アイドル文化を学び、はたまた音源やYouTubeで公開されているコンテンツを中心に楽しむ速度感ながらも、エンタメに充実した日々を送っていた。*3

見る専アカウントを作るも相変わらずのTL受動喫煙オタクであったが、雑誌やAbemaの番組などを始め、露出はなるだけ追った。

冬休み明けに「冬休み何してましたか?って聞かれたら延々とSEVENTEEN見てましたって答える」と友人に言って少し引かれた思い出がある。*4

 

この時のジュンさんへの印象は、

・中国出身なんだ~。

・歌声がエンジェリックで可愛らしい。もっと聴きたい。

・ダンスが上手。特にシルエットが綺麗で、つま先や頭の角度にまで気を遣っている感じがして好きだ。

・「moon junhui」が本名なのすごい…。月のように美しい人…。

・パートが少ない=事務所に推されていない…?

・あまりしゃべらないから人となりが掴めない…。「ハルスイッソ(できる)!」が口癖なポジティブな人というのはわかった。

・おとなしいけどカメラ好きでかわいい。

・顔が良いことを自覚してるんだ~。

でした。正直、あまり本人のことをあまりわからないまま推していたと思う。

 

好きだけど苦しい ー 2018年夏

2018年2月に発表された日本デビュー発表をリアルタイムで見届け、イルデ曲『CALL CALL CALL!』が5月にリリースされた。

youtu.be

 

楽曲の爆発力に開いた口が塞がらず、ここへ来てまたトンチキソングに出会う喜びを噛み締めた。*5

一方、推しはというと中国での活動を活発化させていた。7月にはミンハオさんと一緒に出演したサバイバル番組「潮音戦記」の放送が始まり、毎週グループでの活動とはまた違ったパフォーマンスを届けてくれた。同時期に『Oh!My』のカムバックも果たし、サビでセンターに立ち、歌い踊る姿には誇らしささえ覚えた。

「潮音~」では、ジュンさんの知らない一面をたくさん知れてよかったな、と思う一方、降りかかる様々な試練に対して苦しそうな姿に胸が痛んだ。そして、見るからに痩せていき、顔にも疲れが現れていたので、たくさん活躍してくれて嬉しい!よりも心配の気持ちが上回ってしまった。事務所に対する不信感も増してきた。

活躍が増えて嬉しい。でも無理してない…?

好きなのに、純粋に喜べない…。顔を見るたび苦しい…。

 

また私自身、身内の不幸があったり受験へのストレスが増したりするなど、身体的にも精神的にも辛い時期と重なり、どんどん「推し活」がしんどくなり始めていた。

 

この時に抱いていたジュンさんへの印象は

・中国語だとたくさんしゃべる。心なしか意気揚々としている。

・パフォーマンス中のふとしたほほえみが天才的。

・けど基本的にキメ顔で踊っている。

・共感する優しさではなく、相手を全力で肯定する優しさを持つあたたかい人。

・無邪気なだけでなく、状況を俯瞰して見ている人。

・以前に比べて歌パートやセンターが増えた…?

 

忘れたわけじゃないけど ー 2018年秋~2020年春

「潮音戦記」を退場することになり、中国活動が落ち着き始めた2018年秋頃、以前よりも更にまったりした速度でセブチを追いかけていた。それでもなお、KPOPファンの友人も増えて、昼休みにはアイドルの話題に花を咲かすような日々を送っていた。

友人の影響もあり、他のグループを知ってみたくて勉強の休憩時間にはMVを漁る受験生だった。*6

 

そして出会ったNCT Uの『BOSS』とNCT 127の『Regular』。

youtu.be

youtu.be

ここからNCTの世界観に度肝を抜かれ、学びを始めることになります。

 

本格的に冬が始まる頃にはセブチを追いかけながらも、新しい沼にハマる瞬間の楽しさに身も心もワクワクしている自分がいた。

そして2019年初冬、『YOU MADE MY DAWN』がリリースされた。

私はというと、新しいNCTの推しは心を湧きあがらせてくれるけど、ジュンさんを見るとやっぱりまだ苦しい、元気でいてほしい。あの夏に刻んだ傷(ただのエゴに過ぎないのだけど)が、自分を苦しめていた。*7

そうこうしているうちにセンター試験があり、私立試験、二次試験を経て、私は大学生になった。ワクワクが「好き」に変わり、ついに応援の主軸はNCTになっていた。

2019年夏、『HIT』で大躍進するSEVENTEENを、NCT応援のために作ったアカウントで目撃した。SEVENTEENを見るとあの夏を思い出し、苦しかった。

以降、シズニとしてKPOP沼を満喫し、PRODUCE101 JAPANの国プになったかと思えば、コロナ直前にNCT DREAMの単コンに参戦を果たす具合だった。

 

それでも毎年6月10日になると、あの美しい顔を瞼の裏に浮かべるなどしていた。

 

穏やかな生活を求めて ー 2020年~2022年春

2020年2月、流行り始めたコロナ禍で社会全体が病める中、それは私も例外ではなかった。

こちらが何もしなくても波のようにやってくるKPOPの供給量に徐々に心がしんどくなり始めていた。

自分の見たいものだけ見たい、そう思って昔好きだったアニメを見返すうちにそこが私の次の居場所になっていた。

ありがたいことに新しく作ったTwitterアカウントでは仲良くしてくれる人たちと繋がることができたり、オンラインイベントにいくつも参加したり、自分なりに心の潤う生活を過ごした。また、縁あって好きな声優さんが登壇するトークショーに参加するために初遠征を果たすことができて嬉しかった。

一方で、KPOPは私から少し遠いところで輝きを増していた。*8

 

2年の間、好きなものを好きなだけ楽しめる居心地の良さを感じつつ、時は2022年を迎えた。

世界はコロナとの暮らしに慣れ始め、私は大学4年生になった。卒業必修単位もいよいよ卒論だけになった。憂鬱だった就活もなんとなく終えた。

とにかく時間が有り余る。

 

そういえば最近のKPOPはどんな感じなんだ…?

 

もう一度好きだと言わせて ー 2022年初夏~現在

話題になった女性アイドル中心にいろいろ探っていた5月末、YouTubeのおすすめに『Darl+ing』のジュンさんFancamが出てきた。

youtu.be

ジュンさんってこんな柔らかな表情でしたっけ…!?

やっぱり涙が溢れそうになる。でもそこには心配や苦しいのネガティブな感情はなく、「たくさん努力して、今も第一線のアイドルとして活躍してくれて、ありがとう」が真っ先にやって来る。*9

 

止まった世界が動き出そうとしている中で、私はなんとなく心に空洞があるのを感じていた。きっと私が求めているものは刺激と輝き。

そんなタイミングで「Venue101」を出演告知を目にした。見るしかなかった。思えばアイドルの持つ力に何かを欲していたのかもしれない。

そうして2022年初夏、冒頭のような再会を果たす。

 

奇しくも放送日はジュンさん誕生日翌日の6月11日。今年も思い浮かべるだけの誕生日になってしまった。来年はたくさんお祝いさせてほしい。

放送直後から、失われた数年の間何があったのか?を知るためにSEVENTEEN学び直しを始めた。MV、音源、イベント、ゴセ、メンバー個人の活動etc...。時間がどれだけあっても足りないけど、おかげで毎日が楽しい!と思うようになった。*10*11

SEVENTEENメンバー全員の魅力を再確認して、ずっと心があたたかい。生きる希望になってくれてありがとうございます。

 

以下からは驚いたこと、変わったこと、そして現在の所感を書こうと思う。

 

舞い戻り後に私が一番と言っていいほど驚いたのが、ジュンさんのステージ上の姿でした。「明確にここが変わった!」という点は指摘できないのだけれど、進化した表情演技や振る舞いを目の当たりにして、現在進行形でたくさん心を揺さぶられている。

youtu.be

ガチで泣いた初めてのチッケム

 

もちろん顔立ちが成熟したとか、運動を始めて体つきがより凛々しくなったとか考えられるけれど、以下の文章を読んだ時、腑に落ちた。

 

以前は、CARATと目の前で直接会っていたので、僕のパートではない時にサイドに立っていても、僕の姿をCARATに見てもらうことができました。でも今は、CARATに見てもらえるのがモニターの中しかないので、カメラの前で僕のパートをうまくやりこなしたいという欲がさらに強くなりました。カメラに映る短い時間の中で最大限より良い姿をお見せしたいと思ったら、一瞬一瞬がさらに大切に思えてきたんです。それで、モニタリングも前よりたくさんし、カメラの前でどう映っているか確認するなど、とても念を入れました。

(イ・イェジン.‟INTERVIEW JUN「メンバーの長所が僕の長所になりつつあります」SEVENTEEN『Your Choice』カムバック・インタビュー”.Wevese Magazine.2021-06-30.https://magazine.weverse.io/article/view?lang=ja&num=194.(2022-09-07閲覧) )

 

私が気持ちが離れてしまった時間にも成長を続けていた推しがいたことに、まず涙した。勝手な事情で見ることができなくなってごめんなさい。

そして歩みを止めない、発展し続けられる努力の人なんだ、という事実にしばらく火照るほど心と身体が熱くなった。

ジュンさんを見てたびたび泣いてしまう理由は多分複合的なものだけれど、あの夏のことが大きく関わっている気がしている。

 

また、変わったことと言えば私の推し方である。

第一に、「好きなもののために、心を満たすためにお金を使いたい!」となった。*12

それから、推しを見つめるに際して、今までの経験や、大学で音声学を専攻しながら日本語教育学を副専攻に勉強したことや、第二外国語で中国語を履修したことなどをきっかけに、自分の持つ視点で考えるようになった。

推しを見ながら、異国の地での適応や、アイデンティティの保持、韓国語と中国語の調音の違い、母語の影響など、大学で得た知識を活用するなんて、高校時代は想像だにできなかった。自分の中で更なる虚像を作り出して、それを宝物としている。*13

 

そして最後に、何よりジュンさん、そしてSEVENTEENが好きな自分が好きだ。応援していて自分が生き生きしているのを感じる。何も後ろめたいことがないように思う。私が私で、SEVENTEENが好きなオタクでいてよいのだと。

以前に比べてオープンになった。好きなもの、よいものはどんどん口にしていこうと思えるようになった。おかげでCARATではない友人にも推し語りができ、孤独感なく応援できている。

 

そんなこんなでFC入会からBE THE SUNソウル公演のオンライン配信、ヒューストン公演のライビュまで、驚きの速さでCARAT生活を送っている。

空白の時間がひたすら惜しいし、後悔しなかった日はない。でもこの空白は私に必要な時間だったと思う。あの夏の苦しさは月日が洗い流してくれた。

まだ知らないコンテンツがいくつもある。2018年当時にお金と時間がなくて見るのを諦めたコンテンツもある。今からなるべく追いかけていきたいと思う。

 

振り返ってみて、「人生はタイミング*14」だということ、自分の生活や心身が第一優先にするのがよいこと、でも対価を払って得られる幸せがあるということを改めて認識した。

こんな自分のことだから、いつまで好きでいられるのか不安になる。*15

でも、心や時間、体力、金銭、そして推し側の都合が許す限りは、これからも自分のペースで、平静に、あたたかく推しを見つめていきたい。

 

最後に現時点でのジュンさんの印象を書いて終わります。

・異国の地でダンス未経験ながら練習生になり、10代半ばから韓国語を習いながらデビューを果たす、すごい人。

・いつも前向きで明るく、相手の長所を相手よりも知ろうとするやさしい人。

・生まれ持ったものに甘んじず、努力を重ね続けるプロフェッショナルな人。

・言語センスがあり、よくしゃべりよく寝て、食べることが好きなおっとりさん。

・自分に注目が集まると小さくなってしまうシャイな人。

・周囲をよく見た冷静な人。

・見た目と言動、フィジカルと歌声、パブリックイメージと表立たない姿がちぐはぐで、わかろうとしてもわからない、掴みどころがない人。

 

誰よりも遠回りで寄り道をしてきたけれど、今君が好きで、とても幸せ。

 

 

*1:世の学生オタクは全然引け目に感じなくてほしい。生活が第一だから。

*2:3日かけて全員の顔と名前を一致させたと記憶している。ちなみに、一番最初の「気になる」はジョシュアさんだった。

*3:無銭オタクで恥ずかしい。クレカを持つまでこんな感じでした。すみません…。

*4:この夏休みも延々とSEVENTEEN見てる。

*5:ジャニオタはトンチキソングが好き(主語がデカい)

*6:今思うと勉強しなさいよと思いますが、これが唯一のストレス解消の手段でした。結果的に第二志望の大学へ進学することになるのですが…。

*7:それが自分自身の問題であることに気づいたのは再会を果たした後。

*8:この間もNCTがカムバすると音源やMVはチェックしていた。明確に嫌いになった、というわけではないので純粋に音楽として楽しんでいた。

*9:でもこれが舞い戻るタイミングではなかった。

*10:退屈する暇がないという意味。

*11:NCTに関しては今も音源を楽しむくらいの温度感でいます。23人みんな好きです。

*12:当たり前のようなことで恥ずかしい…私のことはオタク赤ちゃんと呼んでください。

*13:我ながら愚かな行為だと思うので、とても慎重にしていきたいと思う。

*14:かつてジュンさんも同じこと言っている。

*15:そもそもこんなブログを書く程立派なオタクじゃないんですよね。多方面に申し訳ないの気持ちでいっぱいです。