月見て君想う

溢れ出る言葉をすくうところ

赤裸々、共に歩むこと、祝・8周年

SEVENTEENが世界を教えてくれた」

 

仰々しいですがこれは多分本当です。

「多分」と含みのある言い方をするのは、過去というものは現在の私が語ることによって作り上げられるもので、客観的事実と異なる可能性があるからです。でも、SEVENTEENが世界を教えてくれたことは本当です。

 

昔話を始めます。

SEVENTEEN1回目に出会った時の私は高校生でした(1年生か2年生かのどちらか)。

 

出会いの以前の私はと言うと、視野の狭い、ひどく排他的で、とても愚かな子どもでした。

具体的に文字にすることも憚れるほどで、自己嫌悪に陥るので詳細は省きますが、端的に表現するならナショナリズムを履き違え、他者を憎しみ、攻撃する幼稚な「レイシスト」。

韓国の文化を好きになるなんて、当時の私からするととても信じられないことでした。

そんな愚かな人間だったんです。

 

こんな私に世界を教えたのは、言うまでもなくSEVENTEENです。

SEVENTEENと出会って、自分の考えてきたこと、見えていたものが一転しました。文字通り180°変わったような。

 

国籍も、人種も、言語も関係なく、我々は人と人なのだ、わかりあえるのだ

そう信じられるようになりました。

 

それまで思い込んでいた偏見や根拠のない憎悪は、次第に溶けてゆくとともに、猛烈に己を恥じるようになり、「償い」と言うとエゴイズムの押し付けな感じがありますが、とにかく学びをし続けようと、反省し始めました。

自らの加害性や差別感情に向き合えるようになったのは、この経験があったからだと思います。

 

ちょうど進路選択の時期。「夢」なんてそのうち見つかる、と思って、見つけることを先延ばしにしていました。

でも、ぼんやりとながらも、世界が一転したことをきっかけにダイバーシティ」「異文化理解」が進路選択のキーワードになり、そんなこんなで広い視座で文化と触れあえるのでは、と考えて文学部に進学を決めました。そうそう、第二言語は中国語一択だったのも、ジュンさんから中国語の美しさを知ったからです。(TMIですが先日中検4級取りましたやったー。3級は落ちました。)

そして、大学での学びを進める中で、ぼんやりとしていた「異文化理解」が明確なかたちを得て、「夢」だと呼べるものを見つけられました。

見つけてからは、多様なバックグラウンドを持つ韓国中国台湾タイアメリetc…出身の人たちと交流したりするなど、たくさんのご縁に恵まれ、その中で今でも仲良くしてくれている人もいます。

後悔の多い人生ですが、この一連については自分の中で誇りにおもえるほどかけがえのない出来事です。

今も出来た人間ではないですが、「なんとか良い人間になろう、あの頃よりも」と努めるようにしています。

自らの加害性・暴力性に気づけたことはとても大きなことだし、過ちを戒めにして、「他者なるものに寄り添えないか」ということが今の行動原理にもなっています。憎しみからは何も生まれないですね。

そう考えると本当にSEVENTEENには感謝が止まらなくて。

広い世界を教えてくれてありがとう。

私の人生と出会ってくれてありがとう。

強く強くそう思います。変な遍歴を辿っているけれど、感謝の言葉だけは胸を張って声高に言いたいです。

 

最後になりましたが、SEVENTEENデビュー8周年おめでとうございます。

SEVENTEENと時間を共にできている幸せをただ、噛み締めています。

簡単に書くつもりが少々冗長になってしまいました。ここまでお読みいただきありがとうございます。SEVENTEENの積み重ねを思うと、どうしても自分の人生を振り返ってしまいますね。SEVENTEENは人生だ。